7月 132012
 
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  • Oracle10gのJDBCは、DATE型項目の場合java.sql.Date型で返却するために時刻が欠落する。
  • Oracle9.0.1より前のJDBCではjava.sql.Timestamp型で返却していたため時刻は欠落しない。
  • Oracle11gもjava.sql.Timestamp型で返却する仕様をデフォルトとしているため時刻は欠落しない。

  • Oracle10gの場合、oracle.jdbc.V8Compatible=trueを指定することでjava.sql.Timestamp型で返却する動作となる。

参考:

Oracleオブジェクト型からSQL DATEデータ型へのマッピング

Oracle Database 8i以下のバージョンではTIMESTAMPデータがサポートされていませんでしたが、SQL標準への拡張機能として、Oracle DATEデータに時刻コンポーネントが含まれていました。このため、Oracle Database 8i以下のバージョンのJDBCドライバは、oracle.sql.DATEをjava.sql.Timestampにマップして時刻コンポーネントを保持していました。Oracle Database 9.0.1以上ではTIMESTAMPがサポートされ、9iのJDBCドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Dateにマッピングするようになりました。このマッピングはOracle DATEデータの時刻コンポーネントを切り捨てたため、不正確でした。この問題を克服するために、Oracle Database 11.1では新しいフラグmapDateToTimestampが導入されました。このフラグのデフォルト値はtrueです。これは、デフォルトで、ドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Timestampに正確にマップして時刻情報を保持することを意味します。不正確でも10gと互換性のあるoracle.sql.DATEからjava.sql.Dateへのマッピングが必要な場合は、mapDateToTimestampフラグの値をfalseに設定します。

注意:
oracle.sql.DATEからjava.sql.Dateへのマッピングの問題を克服するために、Oracle Database 9.2でフラグV8Compatibleが導入されました。このフラグのデフォルト値はfalseで、これはOracle DATEデータのjava.sql.Dateデータへのマッピングが許可されることを意味します。ただし、このフラグの値をtrueに設定することによって、ユーザーはOracle DATEデータの時刻コンポーネントを保持することができました。このフラグは11gでは非推奨です。これは、Oracle Database 8iとの互換性がサポートされなくなったためです。

Oracleからの回答:

QUESTION
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oracle.jdbc.V8Compatible=trueにすることで getObject()の戻り値の型がDate→Timestamp と変更される以外に動作が変わることがあるか。

ANSWER
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ございません。

oracle.jdbc.V8Compatible=true に設定することによる動作の変更点はgetObject()の戻り値の型が Date→Timestamp と変更されるだけでございます。

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