1月 162018
 
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二次元抱き枕カバー向けの抱き枕本体の良し悪しは、実際に使ってみないとわからない部分が多く、また個人の好みによるところがかなり大きいのですが、それでもある程度の評価基準はあると考えていますのでざっくりまとめてみようかと。

主に最も普及しているポリエステル・シリコン綿本体を念頭に置いており、パウダービーズ本体やポリウレタン本体などとは観点が少し異なるかもしれません。

比較的良し悪しがはっきりしている基準

メンテナンス性、耐久性、二次元抱き枕としての鑑賞に関わるポイントは概ね良し悪しがはっきりしているように思います。

・サイズ

使う抱き枕カバーに合わせたものにしましょう。
ただし物によっては表記サイズよりワンサイズずらした方がちょうど良いなんて事もあります。

・カバーのズレにくさ

側生地とカバーの摩擦度合い。
撫でた時にズレるというのは、カバーがシワになって絵が歪んでしまう他、本体とカバーの一体感がなく抱き心地的にも微妙です。
そのため、可能な限りズレにくい本体が望ましいです。

ただしこの点は、カバーの脱着のしやすさとトレードオフとなります。
また、ズレにくい本体は摩擦係数が高いのもあるせいか、ゴミが付きやすい場合もあるようです。

・カバー脱着のしやすさ

側生地の摩擦や中綿の量等によって脱着のしやすさが変わります。
しかし上記の通り、ズレにくさとのトレードオフがあるため、自分にちょうど良いラインを見極める必要があります。

・ヘタリにくさ

中材がヘタって当初の膨らみや感触が維持できなくなる場合がしばしばあります。
基本的には変化しない方が望ましいですが、中にはヘタった方が馴染んでいい感じになるなんてことも。
側生地は中材より早くダメになることはあまりないと思います。

・型くずれしにくさ

中材の種類や状態によっては型崩れがしやすい本体になる場合があります。
型崩れを起こすと絵も崩れてしまうため、見た目的にはあまりよろしくありません。

パウダービーズ本体では起きやすいかと思いますが、これに関しては本来の特性ですので納得した上で使う人が多いでしょう。

問題となるのは、中綿が少なすぎたり、劣化により分離して偏ったりしてしまう場合です。
この点はヘタリにくさとも似ていますが、いずれも実際に使ってみなければ分かりにくいというのが難しいところです。

好みによる基準

抱き心地そのものに関わるポイントは、好みによるところが大きいでしょう。
寝具としての性能を求めるのか、キャラクターを抱いているという感触を求めるのかなどで全く違った方向性になるかと思います。

実際に抱いてみて好みのものを見つけてみてください。

・重さ

中材の種類や量で変わります。
重いほうが存在感が強まりますが、抱くのは少し疲れるかもしれません。
体の上に乗せた場合なんかは少し苦しくなるかも?

・膨らみ具合

パンパンのものからペッシャンコのものまであります。
主に中材の量で変わるので、重さを見るとある程度の想像はできます。
基本的にはよく膨らむもののほうが好まれる気はしますが、あまりにもパンパンなものはカバーを脱着しにくくなる場合があります。

・柔らかさ

柔らかいものはふわっとした抱き心地に、硬めのものはしっかりとした抱き心地になります。

・反発力

同じ柔らかさでも反発力の強弱が違うことはあります。
反発力が強い方が体重をかけたりしやすいですが、抱いている腕が疲れる場合があります。

・芯の強さ

本体を押し込んでいくと芯の方がしっかりとしているものと、どこまでもズブズブ押せてしまいそうなものがあります。
芯がある方が存在感は感じられるかと思います。
とにかくふわふわが好きな人は芯があまりないものの方が良いかもしれません。

本体が立つかどうかという謎基準について

2018年1月現在、抱き枕本体を壁に立てかけた場合に自立するかどうかなどという点に拘る批評を見かけますが、これは上記のうちの柔らかさや芯の強さに依存するところであり、これを持って良し悪しを判断できるものではないと考えています。

経緯

そもそも「立つかどうか」が問題とされたのは、DHRシリーズの中綿が変更された際にA&J社が品質に変わりはないとしていながらも実際には明らかに品質が変わっているという点を証明するために、旧製品と新製品を壁に立てかけて違いを明らかにしたことが始まりだと認識しています。
※旧DHR6000は立つが、新DHR6000は折れるという主張

これはあくまでも品質の違いをわかりやすくすることが目的であり、どちらが良いとか悪いとかいう話ではなかったはずです。

しかし中綿が変更されたDHR6000は旧DHR6000ユーザーには受けが悪く、その結果立たない本体は悪い本体と言う形で話が混同されてしまったように感じています。

本体が立つかどうかは重要か?

先に書いた通り、本体が立つかどうかは柔らかさや芯の強さに依存するところであり、これらの性能は好みによって良いと感じるか悪いと感じるか大きく変わる部分であると考えています。
故に、本体が立つかどうかはあくまでも好みに関わる指標の一つでしか無く、例え立たない本体だとしても良い本体である場合も十分あり得るでしょう。

新DHR6000にしたって、旧DHR6000ユーザーには合わなかったかもしれませんが、それ以外の好みを持ったユーザーには合うこともあるかもしれません。
※最も、仕様が変わったにも関わらず型番を変更せず、あたかも同一製品かのように扱ったA&J社には問題があったと思いますし、この騒動の批判点はそこでしょう。

最近のTwitterを見るに本体メーカーまでもが「立つかどうか」を非常に気にしているようですが、より良い製品を目指すならばそのような風評に流されず自社が本当に良いと考えている点を主張して欲しいところです。

参考

A&J社よりお知らせ

2017.6.22

DHRシリーズは皆さまにご愛用いただき13年目を迎えることができました。

本当にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

DHRシリーズの中綿が変更になるお知らせです。

長年使用していた国内製造の帝人製綿が海外生産に切り替わったため、東レ製の国内製造綿を採用することになりました。

品質は従来と遜色なく、独自開発抱き枕専用生地との相性も非常に良く、満足していただける商品に仕上がっております。

A&J社は皆さまの笑顔に応えられるよう、国内製造にこだわり、これからも取り組んでまいります。

今後ともご愛用、よろしくお願いします。

株式会社エイアンドジェイ

  4 Responses to “抱き枕本体の良し悪し”

  1. 本体が立つかどうかは重要か?

    立つかどうかはわりとどうでもいい。多分嬉しいのは飾る人だけじゃないですかね。
    個人的には耐久性と抱き心地が重要かなー。
    なので中綿の種類を重要視する主義。

    • 飾る場合は空気本体の方が取り扱いしやすいような気はしますね……
      全くシワ無くぴっちりした外観にしたい場合はだめかもしれませんが。。

  2. マシュマロ改も、どちらかといえば柔らかめなので、しっかり目の本体が好きな層にとって今は買いたい物がない状態。
    ここで何処かが6000に替わるものを出せば、結構な商機だと思うんですけどねえ。

    • そこで一応しっかり目を自称するDHR7000Hが出てきたわけですがどうなのか……

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