7月 212015
 

仕様的な

  • Analyzer を使う際、Analyzer の依存アセンブリも Analyzer として参照追加する必要がある
    • 通常の参照追加じゃダメ
  • NuGet を用いた Analyzer のインストールは install.ps1 で行われる
  • RTM 版テンプレートの install.ps1 では、nupkg 解凍直下の analyzers ディレクトリにある dll を Analyzer として登録する
  • ので、上手いことそこにアセンブリが配置されるよう nuspec を書く必要がある
  • だがどうやら lib 配下以外に配置すると pack 時に怒られるので、-NoPackageAnalysis オプションが必要
  • この仕様では、Analyzer の依存アセンブリは同梱配布しかできないのではないか疑惑 (PowerShell頑張ればなんとかなるんだろうか)

とりあえずどうすればいいのか

  • csproj を使って nuget pack する前提の nuspec を書くパターン
  • bin\$configuration$\ 直下の dll を全部 analyzers ディレクトリに突っ込むようにする(Analyzer 開発用アセンブリは除外)
  • Analyzer が依存してるアセンブリの「ローカルにコピー」を True にして含まれるようにする
  • プロジェクト新規作成時点で指定されている packages.config の中身は開発時しか使わないので developmentDependency=”true” にして利用時の依存を除外

こんな感じ。

<?xml version="1.0"?>
<package xmlns="http://schemas.microsoft.com/packaging/2011/08/nuspec.xsd">
  <metadata>
    <id>$id$</id>
    <title>$title$</title>
    <version>$version$</version>
    <authors>$author$</authors>
    <owners>$author$</owners>
    <licenseUrl>http://LICENSE_URL_HERE_OR_DELETE_THIS_LINE</licenseUrl>
    <projectUrl>http://PROJECT_URL_HERE_OR_DELETE_THIS_LINE</projectUrl>
    <requireLicenseAcceptance>false</requireLicenseAcceptance>
    <description>$description$</description>
    <language>ja-JP</language>
    <tags>analyzers</tags>
    <frameworkAssemblies>
    </frameworkAssemblies>
    <dependencies>
    </dependencies>
  </metadata>
  <files>
    <file src="bin\$configuration$\*.dll" target="analyzers\" exclude="**\Microsoft.CodeAnalysis.*;**\System.Collections.Immutable.*;**\System.Reflection.Metadata.*;**\System.Composition.*" />
    <file src="tools\*.ps1" target="tools\" />
  </files>
</package>

で、こう

nuget pack Hoge.csproj -NoPackageAnalysis -Properties Configuration=Release
7月 102015
 

参照 : Damir’s Corner – Quick Guide to Unit Testing Diagnostic Analyzers

Visual Studio 2015 RC にて、.NET Compiler Platform SDK Templates for RC の「Analyzer with Code Fix」テンプレートで Analyzer 用のプロジェクトを作成すると、自動的にテストプロジェクトも生成されます。

んでもってこれを使ってテストコードを書くわけですが、どうやらここでテストコードに与えるソース文字列がコンパイル通らないコードだとテストに失敗することがあるようです。

で、アセンブリ参照が足りない場合なんかも同様にコケるわけですが、テストプロジェクトにアセンブリ参照を追加しても残念ながら参照してくれません。

ではどうすれば良いかというと、テストプロジェクトの Helpers/DiagnosticVerifier.Helper.cs 内の CreateProject メソッドにアセンブリ参照を追加している箇所があるので、そこに追加します。

[csharp mark=”4-7,23-24″]
public abstract partial class DiagnosticVerifier
{
//中略
private static readonly MetadataReference KanColleViewerCompositionReference
= MetadataReference.CreateFromAssembly(typeof(Grabacr07.KanColleViewer.Composition.IPlugin).Assembly);
private static readonly MetadataReference SystemComponentModelCompositionReference
= MetadataReference.CreateFromAssembly(typeof(System.ComponentModel.Composition.ExportAttribute).Assembly);
//中略
private static Project CreateProject(string[] sources, string language = LanguageNames.CSharp)
{
string fileNamePrefix = DefaultFilePathPrefix;
string fileExt = language == LanguageNames.CSharp ? CSharpDefaultFileExt : VisualBasicDefaultExt;

var projectId = ProjectId.CreateNewId(debugName: TestProjectName);

var solution = new AdhocWorkspace()
.CurrentSolution
.AddProject(projectId, TestProjectName, TestProjectName, language)
.AddMetadataReference(projectId, CorlibReference)
.AddMetadataReference(projectId, SystemCoreReference)
.AddMetadataReference(projectId, CSharpSymbolsReference)
.AddMetadataReference(projectId, CodeAnalysisReference)
.AddMetadataReference(projectId, KanColleViewerCompositionReference)
.AddMetadataReference(projectId, SystemComponentModelCompositionReference)
;

int count = 0;
foreach (var source in sources)
{
var newFileName = fileNamePrefix + count + “.” + fileExt;
var documentId = DocumentId.CreateNewId(projectId, debugName: newFileName);
solution = solution.AddDocument(documentId, newFileName, SourceText.From(source));
count++;
}
return solution.GetProject(projectId);
}
//以下略
[/csharp]

これでアセンブリが参照されるようになり、テストが通るようになります。

これは RC 版でのテンプレートの問題なので、もしかしたら将来変更されるかもしれませんね。

6月 252015
 

基本的にはこれで→AppVeyor で NuGet パッケージの作成とデプロイを自動化 | grabacr.nét

困ったこと

  • 最初、バージョン管理 その1 の方法でやってた
  • でも push する度 nuget.org にデプロイされるのはこまる
    • push した際、常に nuget.org にデプロイしたいわけじゃない
    • AppVeyor の deployment condition で master ブランチの時だけとかある程度コントロールできるようだけど足りない
  • デプロイしたい時だけできるようにしたい

解決策

ぐらばくせんせーに聞いたところ、以下の解決策が提示されました。

  • AssemblyInfo patching を止める
    • AppVeyor の Build version は使わない&気にしない
  • バージョン番号は AssemblyInfo.cs だけで管理
  • nuspec は変わらず <version>$version$</version> としておけば AssemblyInfo.cs のバージョン番号の NuGet パッケージになる
  • デプロイしたい時に AssemblyInfo.cs のバージョンを上げて push

AssemblyInfo.cs のバージョンを変更しないで push した場合、NuGet パッケージ自体は作成されますが、nguet.org に投げても「もうそのバージョンはあるぜ!」と言われてスキップされます。

ビルドも失敗するわけではない。いい感じですね。。

おまけ

Branches and Tags – Appveyor には APPVEYOR_REPO_TAG でタグが push されたかどうかわかるっぽく書いてあったので、タグで管理できるかと一瞬思ったけど、true になる場合を観測できなかったので諦め。

5月 272015
 

さて巷ではJVNVU#98282440: 「提督業も忙しい!」(KanColleViewer) がオープンプロキシとして動作する問題が話題ですが、FiddlerCore は何も考えないで実装すると恐らくこうしてしまうような仕様です。クソですね。。

そもそも何が問題なのか

とりあえず適当に FiddlerCore を使ったアプリケーションを立ち上げてみましょう。

[csharp]
FiddlerApplication.Startup(55555, FiddlerCoreStartupFlags.Default);
[/csharp]

するとあら不思議、0.0.0.0:55555でListningされてしまいます。

[raw]
C:\Windows\system32>netstat -a -b -n -o -p TCP

アクティブな接続

プロトコル ローカル アドレス 外部アドレス 状態 PID
…(中略)…
TCP 0.0.0.0:55555 0.0.0.0:0 LISTENING 6688
[FiddlerTest.vshost.exe]
[/raw]

これではアプリが立ち上がってる間は外部からHTTPプロキシとして利用できてしまいます。
知らず知らずのうちに他所様への攻撃の踏み台にされて、ある日突然警察がやってくるなんてこともあるかもしれません。怖いですね。

で、どうすればいいかというと、127.0.0.1:55555でLisningするようにできればローカルプロセスしかアクセスできなくなるので、そう変更したいですね?
これはごく簡単で、AllowRemoteClientsfalseにしてやればOKです。

[csharp]
FiddlerApplication.Startup(55555
, FiddlerCoreStartupFlags.RegisterAsSystemProxy
| FiddlerCoreStartupFlags.ChainToUpstreamGateway
| FiddlerCoreStartupFlags.MonitorAllConnections
| FiddlerCoreStartupFlags.CaptureLocalhostTraffic);
[/csharp]

Flagなので指定しなければOK。

[raw]
C:\Windows\system32>netstat -a -b -n -o -p TCP

アクティブな接続

プロトコル ローカル アドレス 外部アドレス 状態 PID
…(中略)…
TCP 127.0.0.1:55555 0.0.0.0:0 LISTENING 7128
[FiddlerTest.vshost.exe]
[/raw]

つまりFiddlerCoreStartupFlags.Defaultがイカンわけです。
でも FiddlerCore は Fiddler.exe のUI以外の部分を抜き出したものなわけですから、Fiddler.exe 自体がそういうもんだという可能性もあります。


参照: FiddlerCore – Fiddler Proxy Engine for your .NET Applications

ここで Fiddler.exe および FiddlerCore のデフォルト値を見てみましょう。

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5月 142015
 

結論

グループ化したい時はControlTemplateItemsPresenterを使わないとダメっぽい

やりたかったこととか

また、ItemsPanel を指定せず、前述の ControlTemplate でコレクション項目の並べ方を指定する方法もあります。ControlTemplate 内に ItemsPresenter を配置する代わりに、Panel の派生クラスを指定し、IsItemsHost プロパティに True を設定します。

のだけども、グループ化して表示したい場合うまく表示されない。

  • こうしたかった
  • が、こうなる

※実際やりたかったこととは違うけど例なので……

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4月 102015
 

使ってたMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2012)が重い&バッテリー持たないで悩まされていたけど、ようやくある程度軽くてメモリ16GB積めるノートPCが出たので買ってしまった話。
MBPRからCPUと解像度は落ちてしまうが、15→13インチなのでまぁ仕方がない……

結論から言えば、InstantGo対応端末である点以外は概ね満足。
InstantGoを採用した事だけは許せない。。

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4月 022015
 

WindowsでVPN接続すると、VPN接続先がデフォルトゲートウェイとなるようなルールがルーティングテーブルに追加される。
VPN経由でインターネット接続できる場合は特に問題ないが、そうでない場合はVPN接続中はインターネットが利用できなくなってしまう。

以下の設定により、VPN接続先をデフォルトゲートウェイとするルーティングルールの追加が行われなくなり、VPNのサブネット以外への通信はVPNを経由せず直接インターネット接続するようになる。

  1. ネットワークと共有センター>アダプター設定の変更 を開く
  2. VPN接続設定のプロパティ を開く
  3. ネットーワークタブ を開く
  4. 「インターネットプロトコルバージョン~」のプロパティを開く
  5. 詳細設定を開く
  6. IP設定タブ>リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う を無効にする